◆ジョージ・フリードマン『100年予測:「影のCIA」が分析』を読み解く

◆ジョージ・フリードマン『100年予測:「影のCIA」が分析』を読み解く

※要旨

・アメリカの支配はまだ始まったばかりであり、
21世紀はアメリカの時代になる。

・最も重要な点は、アメリカが世界の海洋を支配しているということ。

・アメリカはまだ若い国家であり、そのため本当の姿を知るのは難しいが、
実は驚くほど強力だ。

・アメリカには以下の5つの地政学的目標があり、それらが基本戦略を推進している。

1.「アメリカ陸軍が北米を完全に支配すること」
アメリカ軍は北米大陸の支配的勢力となり、大陸を確保することができた。
かくしてアメリカは、いかなる国の挑戦も許さない、広大で豊かな国になったのである。

2.「アメリカを脅かす強国を西半球に存在させないこと」
アメリカが本当の意味でラテンアメリカに脅威を感じるのは、
外からやって来た強国がそこに拠点を持つ場合に限られる。

3.「侵略の可能性を排除するため、アメリカへの海上接近経路を海軍が完全に支配すること」

4.「アメリカの物理的安全と国際貿易体制の支配を確保するため、全海洋を支配すること」

→今日の世界における最も重要な地政学的事実を浮き彫りにする。
それは、アメリカがすべての海洋を支配しているということだ。
これは歴史上のいかなる強国も達成できなかったことである。
海洋の支配は、アメリカの安全保障の基盤であるだけではない。

→アメリカが国際システムを方向づけることができるのは、
海洋を支配しているからこそなのだ。
アメリカの承認なくしては、海を渡ってどこへも行くことはできない。
つきつめれば、世界中の海洋を支配し続けることが、
アメリカにとって最も重要な地政学的目標なのである。

5.「いかなる国にもアメリカのグローバルな海軍力に挑ませないこと」

※奥山真司の解説

・本書の最大の特徴は、その予測の正確性にあるのではなく、
むしろ予測を導き出す際に著者がどのような質問を土台として想定しているのか、
そしてその予測の「アプローチの仕方」がどのようなものなのかを、
あますことなく教えてくれている点にあるのだ。

・フリードマンの予測の「土台」や「アプローチ」の中心となっているものは何だろうか。
それが「地政学」なのだが、ではこの「地政学」というのは、具体的にどのようなものなのか。

・「地政学」とは、古代から人間が集団で社会をつくった時から、
常に考慮せざるを得なかった「地理」をベースにした、対外政策を考える上での一つのアプローチである。
その考え方の萌芽は古代ギリシャのアリストテレスや、
中国の孫子などにも見られるが、近代で不完全ながらも体系化されてきたのは、
19世紀後半の帝国主義の時代を背景としたプロイセン・ドイツであり、
彼らが普仏戦争で勝利したことがきっかけだ。

・彼らが地理的な情報を真剣に研究していたことから
欧米各国でグローバルな視点から自国の優位を地理的に考える機運が高まり、
これを受けてイギリスのハルフォード・マッキンダーという地理学者・政治家が、
20世紀初頭に考えを一度まとめた。

・しかしこれを第二次世界大戦にナチスドイツが悪用したために、
地政学は一度は闇に葬り去られたのだが、このような視点は、
グローバル化した世界における大国(特に米国)の国家戦略の分析には欠かせないものとして、
再び注目を集め、現在では主に戦略研究の中の一つの分野として研究されている。

・フリードマンは、マッキンダーとアルフレッド・マハンという2人の人物の名を挙げて、
地政学を説明している。
ただし一般的にわれわれが考える「地政学」というのは、「学」という名前がついている割には、
「体系的な学問」とはいいがたく、学術研究のほうでも厳密にはこの2人に、
ニコラス・スパイクマンというオランダ系アメリカ人の地理学者を加えた、
3人の理論家の考えを中心に議論されており、彼らの提出した概念や理論に共通する、
いくつかの前提を元にした視点やアプローチだとしか言えない。

・そのような不完全なものでありながらも、
私は個人的に彼らの視点を構成する「前提」が10数個あり、
ここでは大雑把に以下の3つにまとめられると考えている。

・第一の前提は「リアリズム」だ。
リアリズムは国際政治を理論的に学ぶ際の基本的なアプローチであるが、
日本では受けが悪い。
なぜならそのエッセンスは「国家は、パワーを求めて、合理的に動く」
という冷酷なものだからだ。

・ここでのパワーとは、経済学でいうところのマネーと同じような役割を果たすとされており、
国際政治においては「国家」という主なプレイヤーが互いに騙し騙されながら、
相手よりも多くのパワーを獲得する合理的なゲームを展開している、
というイメージになる。

・第二の前提は「地理と地理観」を強調することだ。
当然だが、地理というのは変化しにくい要素であり、
国際政治で展開されるドラマを演劇に例えると、
その舞台そのものを決定しているのが地理である。

※コメント
この本によって予測のアプローチに限らず、
歴史や地理、国際政治など幅広い教養を学べる。
それらのテーマはつながっているので、いろいろ互いに刺激あっている。
こういった知的インスピレーションのある本は何回読んでも楽しい。

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◆副島隆彦『ロスチャイルド、200年の栄光と挫折』
◆佐藤優『帝国の時代をどう生きるか』
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◆中国の指導部と情報機関の関係
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◆ホイチョイ『戦略おべっか』
◆吉田則昭『緒方竹虎とCIA』
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