◆道下弘子『東日本大震災:語られなかった国交省の記録』を読み解く

◆道下弘子『東日本大震災:語られなかった国交省の記録』を読み解く

※要旨

・国土交通省のスタッフが見えないところで
被災地支援にがんばったことを記録に残し、
一般の人々に知ってもらうことが、
自分にできることだと、思い至った。

・「いいと思ったことは何でもやれ」
大畠大臣が徳山局長に全権委任。

・震災直後、
大畠大臣は、東北地方整備局長の報告と意見具申を受け、
現場の裁量でやるよう指示した。

「とにかく人命救助を第一に。
現地のことは君にしか分からないんだから、
局長は政府代表のつもりで、
いいと思ったことを全部やってほしい。
あとの責任は持つ」

・大畠大臣は、責任は自分が取るとして、
現場司令官の徳山に全権委任した。

・徳山は、災害対策室の100人近い職員に
マイクで指示した。

「明朝から人命救助と救援のためのルートを確保するために、
そこへ向かう道を『啓開』によって開ける。

徹夜でその準備を行ってほしい。
明日から勝負だ」

・徳山はさらに3つのポイントを示した。

1.ヘリの視察箇所を絞る。

2.救援ルートをどうひらくか。
業者の手配を早く。

3.自治体に、判断出来るレベルの職員を
派遣する応援体制の確立。

・このなかの3が、かつてない大きな役割を担ったリエゾンの、
かつてない規模の派遣となった。

・「ヤミ屋のオヤジ」国交省東北地整局がなんでも調達団になる。

・震災後、徳山のもとには、
管理道路や河川の被災情報のほか、
行政機能を失った市町村があること、
県からの支援物資が市町村に届いていないこと、
通信手段がないことなど、

とにかく支援が圧倒的に足りない実情が、
市町村や県庁に派遣したリエゾン、
出先事務所などあらゆるチャンネルから伝わってきた。

・未曾有の大震災に際して、
大畠大臣の指示を実践するのはどういうことか。

何でも屋になって、何でも必要な物を支援し、
何でも相談に乗って、できる限りのことをすることだと、
徳山は腹をくくった。

・徳山は、3月21日、
徳山局長名で以下のような文書を被災市町村にファックスを送った。

「私のことを『整備局長』と思わず、
『ヤミ屋のオヤジ』と思ってください。
いつでもお手伝いさせていただきます」

・こうして徳山局長以下、東北地方整備局、
さらにいえば国交省全体が、
土木技術をもつ「ヤミ屋のオヤジ」軍団となった。

・ゼネコンが支えた「ヤミ屋のオヤジ」。

・命の救援ルートを開いた「くしの歯作戦」。

・道路啓開の「くしの歯作戦」は、
発災当日、徳山局長が職員みんなに指示したポイントのひとつだ。

・災害対応経験は、先を読む力。

・徳山は、池口や熊谷がいうように、
「バンバン指示をして、バンバン係をつくった」
「首長とホットラインで話していると、
新しいアイデアがボコボコ出てきたのだろう」と、池口。

・復興に向けては、
まちづくりサポートマップや浸水リスクマップの作成や、
まちづくりの相談にのるカウンターパートを創設するなどして、
一足早く、出しゃばらず、支援を続けている。

・「全国の出先(地方整備局)は
全国で起こることを経験できているから、
次に必要な物はわかっている。

復興に向けてどのような手続きがとられるか、
今までの経験で知っているから、
何をしなければならないか、
次にどんな手を打つべきかが、見えてくる」

・国交省職員としての様々な災害経験が、
徳山に先を見越した的確な対応を可能にした。

さらに、首長の声やリエゾンなど
現場からもたらされる情報から、
いろんなアイデアを思いつき、
それを即実践する肝があった。

・国交省スタッフでリエゾンとして
陸前高田市に入っていた菅原は、
戸羽市長に撤退の挨拶に行った。
市長は感慨深そうに言った。

「震災直後から入っていただいて有難う」

この言葉が救いだった。

・「なにかあったら、いつでもなんでも連絡ください」
菅原は自分の携帯電話番号を添えたメモを残した。

その後、
市の担当者から、災害対策本部車に不具合が発生したときや、
操作方法の問い合わせなどで、
菅原に電話が入るようになった。

・自分を頼ってくる電話は旧友からかかってくるようで、
菅原は嬉しかった。

・首長や市町村職員からかけられる言葉、電話、
一緒に撮った写真、手紙、おにぎり、、、、。

ほんの小さなことだが、
被災市町村に寄り添ってきたリエゾンの思いが伝わった証だ。

・もう災害は起こって欲しくない。
起こっても被害が最小であるよう整備したい。
しかし、起きたら全身全霊で支援したい。

※コメント
さまざまな危機管理を学ぶことは大事だ。
いろいろなケースに触れることにより、
頭の中でシュミレーションして
今後の役に立てたい。

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