◆佐藤優『国家の罠:外務省のラスプーチンと呼ばれて』を読み解く

◆佐藤優『国家の罠:外務省のラスプーチンと呼ばれて』を読み解く

※要旨

・今から思えば512日間の独房生活は、
読書と思索にとって最良の環境だった。
学術書を中心に220冊を読み、思索ノートは62冊になった。

・本書を書き進めるためにあたって私が参考にしたのは『太平記』だ。
南北朝の混乱した状況を、
特定の政治的立場から人物や出来事を評価するのではなく、
事実の細部にこだわり、描くという方法に共感を覚えた。

・情報専門家としての飯野氏の実力。
三井物産の飯野氏はロシア語の新聞を徹底的に読み込んでいた。

・情報専門家の間では、
「秘密情報の98%は、実は公開情報の中に埋もれている」
といわれている。

それを掴む手がかりになるのは新聞を精読し、切り抜き、
整理することからはじまる。

・情報はデータベースに入力していてもあまり意味がなく、
記憶にきちんと定着させなくてはならない。

この基本を怠っていくら情報を聞き込んだり、地方調査を進めても、
上滑りした情報を得ることしかできず、実務の役に立たない。

・現在は外交官や商社マンで本気で新聞を読んでいる人が少ない。
しかし、飯野氏は新聞の意味をよくわかっている情報マンだ。
私は飯野氏と同様の匂いを何人かの三井物産関係者に感じた。

・そして私なりに調査したところ、
三井物産の対露情報の手法は明らかに満鉄調査部の伝統を継承している、
という印象を得たのだった。

・できるだけ貸しを作り、借りをつくらないというのが、
情報屋の職業文化だ。

・永田町用語で、「行儀が悪い」とは、
「ゴリ押しをする」「不正を強要する」という意味だ。

・情報屋の基礎体力は、まずは記憶力だ。
私の場合、記憶は映像方式で、なにかきっかけになる映像が出てくると、
そこの登場人物が話し出す。
書籍にしてもページがそのまま浮き出してくる。

・実は情報の世界では、第一印象をとても大切にする。
人間には理屈で割り切れない世界があり、
その残余を捉える能力が情報屋にとっては重要だ。
それが印象なのである。

・ロシア語のことわざで、
「冗談には必ずある程度の真理がある」
というのがある。

・ある外務省幹部は言っていた。
「日本人の実質識字率は、5パーセントだから新聞は影響力を持たない。
ワイドショーと週刊誌の中吊り広告で物事は動いていく。
残念ながらそういったところだね」

・情報、調査、分析の世界に長期従事すると独特の性格の歪みがでてくる。
これが一種の文化になり、この分野のプロであるということは、
表面上の職業が外交官であろうが、ジャーナリストであろうが、
学者であろうが、プロの間では匂いでわかる。

そして国際情報の世界では認知された者だちで、
フリーメイソンのような世界が形成されている。

・各国の情報調査・分析専門家の世界では、
何か大きな事件があれば、深夜でも連絡を取り合う体制ができている。

24時間、休暇で旅行中の場合も含め、
このような体制ができてはじめて、
国際情報クラブのメンバーとして認められたことになる。

・1980年代末から2000年までに旧ソ連諸国から、
イスラエルに移住した人々は「新移民」と呼ばれ、その数は100万人を超えた。

イスラエルの人口は600万人であるが、その内、アラブ系が100万人なので、
ユダヤ人の内20パーセントがロシア系の人々である。

・ロシアのビジネスマン、政治家がモスクワでは人目があるので、
機微な話はイスラエルのテルアビブに来て行うこともめずらしくない。

そのため、情報専門家の間では、
イスラエルはロシア情報を得るのに絶好の場なのである。

しかし、これまで日本政府関係者で、
イスラエルのもつロシア情報に目をつけた人はいなかった。

・そもそも外交の世界に純粋な人道支援など存在しない。
どの国も人道支援の名の下で自国の国益を推進しているのである。

※コメント
彼の検察との戦いを描くのが本書。
佐藤氏の鋭い論理力はとても敵に回したくない。
そんなことを思わせてくれる一冊だ。

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