RPE : ★トランプにとって、北朝鮮問題とイラン問題、どっちが大事?

★トランプにとって、北朝鮮問題とイラン問題、どっちが大事?

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。

読者のSさまから、こんなメールをいただきました。

<北野様

Sと申します。

いつも拝読の上、勉強させて頂いています。

機会があれば北野様の見解を伺いたい事があります。

私は、辻本貴一様のブログ「中韓を知りすぎた男」も拝読させ
ていただいています。

2018/5/16の配信
http://kkmyo.blog70.fc2.com/blog-date-201805.html

において、トランプがアメリカの本気度を金正恩に見せつける
ためにイラン核合意離脱表明を利用した?と読めるような記載
があります。

私は、北野様が度々記載される、金正恩の思惑(制裁解除等を
手に入れた上、核兵器はちゃっかり保持)はトランプには通用
しないと分からせる効果が北朝鮮に及ぶことを見越して、トラ
ンプが核合意離脱表明をした可能性も確かにあるな、と思いま
した。

真偽のほどはトランプと側近にしか分かりませんが、私の印象
ではイラン核合意離脱はイスラエルとのお付き合いであり、
米本土に実害が及ぶかもしれない核弾頭ICBM保持の可能性があ
る北朝鮮対応の方が本気で取り組んでいるように見えます。

北野様にお伺いしたいのは、トランプにとってイランと北朝鮮
何れの問題が深刻と考えられますか?、です。

(そもそもトランプがなぜこんなにユダヤべったりなのか分か
らないのですが。)

何かの機会にご回答いただければ幸甚です。

今後とも、より良い日本に導いて下さる北野様のメルマガの
継続を期待しております。>

お答えします。

▼ブッシュは、なぜ北朝鮮を放置したのか???

ブッシュ(子)の時代からお話しましょう。

ブッシュが大統領になったのは01年。

この年に「9.11」があり、アメリカは、アフガン戦争を開始しています。

さらに、03年イラク戦争を開始しました。

実に不可解な戦争でした。

開戦の理由は、「イラクは大量破壊兵器を保有している」「
イラクはアルカイダを支援している」

でしたが、どちらも「大ウソ」だったことがわかっています。

証拠はこちら。

<米上院報告書、イラク開戦前の機密情報を全面否定
[ワシントン=貞広貴志]

米上院情報特別委員会は八日、イラク戦争の開戦前に米政府が
持っていたフセイン政権の大量破壊兵器計画や、国際テロ組織
アル・カーイダとの関係についての情報を検証した報告書を発
表した。>(読売新聞2006年9月9日)

<報告書は『フセイン政権が(アル・カーイダ指導者)ウサマ
・ビンラーディンと関係を築こうとした証拠はない』と断定、

 

大量破壊兵器計画についても、少なくとも一九九六年以降、存
在しなかったと結論付けた>(同前)(太線筆者)

では、なぜアメリカは、イラクを攻めたのでしょうか?

その本当の理由は?

諸説ありますが、FRBのカリスマ・グリーンスパン元議長は、
こんな衝撃的発言をしています。

「イラク開戦の動機は石油」=前FRB議長、回顧録で暴

[ワシントン17日時事]18年間にわたって世界経済のか
じ取りを担ったグリーンスパン前米連邦準備制度理事会(F
RB)議長(81)が17日刊行の回顧録で、二〇〇三年春
の米軍による

イラク開戦の動機は石油利権だった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

と暴露し、ブッシュ政権を慌てさせている。>

(2007年9月17日時事通信)

グリーンスパン元議長が、「米軍によるイラク開戦の動機は石
油利権だったと暴露」した。

なぜこういう話になるのか?

実をいうと、プッシュが大統領に就任した時、アメリカ・
エネルギー情報庁は、

「アメリカの石油は、2016年で枯渇する」

と予測していたのです。

それで、ブッシュは、「中東を支配しなければならない!」
と考えた。

もう一つ、フセインが2000年10月、

「原油の決済通貨を、ドルからユーロにかえた」

という衝撃的事件も起こっていた。

いずれにしても、ブッシュにとっては、中東征服が最重要課
題。

それで、北朝鮮は、事実上放置された。

北は、アメリカを気にすることなく核開発にまい進。

05年2月には、「核兵器保有宣言」をしています。

そして、同年9月、北は「核兵器を廃棄する!」とウソをつ
きました。

いずれにしてもブッシュの時代、アメリカの優先順位は、

中東 >>> 北朝鮮

だったのです。

北は、その状況を、うまく利用しました。

▼オバマは、なぜ北朝鮮を放置したのか?

09年、オバマの時代がはじまりました。

世界は、「100年に1度の大不況」の真っ最中。

オバマ、一期目はこれの克服に全力投球することになった。

そして、見事に成功します。

二期目がはじまった13年。

危機を克服したアメリカでは、大きな変化が起こっていました。

シェール革命です。

これは本当の革命。

おかげでアメリカは、今や世界一の石油・ガス超大国に浮上し
た。

それで、何が変わったか?

アメリカにとって、中東の重要性が減ったのです。

オバマは、露骨にイスラエル、サウジアラビアを冷遇しはじめ、
アメリカと両国の関係が、著しく悪化します。

一方で、彼はイスラエル、サウジの宿敵、イランと和解。

2015年7月に「イラン核合意」。

そして2016年1月に対イラン制裁を解除してしまいます。

北はどうだったのでしょうか?

オバマは、中東を軽視しはじめていましたが、それでも北問
題が「最重要課題」になることはありませんでした。

金正恩は、2013年に1度、2016年に2度、核実験をしたにもか
かわらず、です。

▼トランプの、中東、北朝鮮観

2017年、トランプ時代がはじまりました。

彼は、イスラエル・ネタニヤフ首相の親友。

娘のイバンカさんは、ユダヤ人クシュナーさんに嫁いでいる。

彼女は、「ユダヤ教」に回収し、「ユダヤ人」になっている。

(ユダヤ人の定義は、「ユダヤ教徒」であること。

もし皆さんが、「ユダヤ人」になりたければ、なることがで
きます。)

そしてイバンカさんの子供たち、つまりトランプの孫たちは、

「ユダヤ人」。

それで、トランプは、親イスラエルなのです。

この「親戚ファクター」、「大国の大統領がそんなことで?
」と思いますか?

実をいうと、この「親戚、友達ファクター」は、非常に重要
なのです。

ヒラリーだって、ファミリービジネス「クリントン財団」
資金集めに奔走していた。

「ハエもトラも」で汚職追放運動を進めてきた習近平。

そんな彼でも「身内のトラ」は、放置しています。

プーチンは、昔からの友達にガスプロムとロスネフチの経営
を任せている。

だから、トランプが、親イスラエルなのもわかります。

そんなトランプは、イラン核合意から離脱し、イランとの対
決姿勢を強めています。

では、北朝鮮問題はどうなのでしょうか?

2017年、はじめて北朝鮮核問題が、「最重要」になりました。

理由は、金がこの年、狂ったように核実験、ミサイル実験を
繰り返したからです。

そして、「米本土に届くICBMが間もなく完成する」という情
報がアメリカを恐怖させました。

質問の答えにいきましょう。

<北野様にお伺いしたいのは、トランプにとってイランと北
朝鮮何れの問題が深刻と考えられますか?、です。>

これは、もちろん北朝鮮でしょう。

金は「米本土を核攻撃できるICBMを完成させた!」と宣言し
ている。

そして、米国防総省は、「まだできていないが、年内には完
成するだろう」と予測している。

つまり、北朝鮮は、アメリカにとって「ホンマモンの脅威」
である。

一方、イランには核兵器がない。

IAEAは、「イランは、合意内容を順守している」と宣言して
いて、正直いえば、まったくアメリカの脅威ではありません。

しかし、イランは、イスラエルにとっては最大の脅威である。

(数人の読者さんから、「イランは、ドル基軸通貨体制に挑
戦しているので叩かれるのでは?」

というメールをいただきました。

この件は、長くなりますので、別の機会にします。)

トランプにとっても、アメリカにとっても、北朝鮮は最重要
課題。

しかし、相手は、核をすでにもっているので、慎重にいかざ
るを得ない。

日本にも強気な人たちがいて、「北朝鮮なんて攻撃してつぶ
してしまえ!」などと主張しています。

そんな人たちにききたいのは、「その時、日本はどうするの
?」ということ。

全部アメリカにやらせて、日本は何もしないつもりなのでし
ょうか?

それとも、集団的自衛権を発動させて、全力で米軍をサポー
トするのでしょうか?

(私は、戦争反対ですが、それでも戦争になったら、全力で
米軍をサポートすべきだと考えます。

同盟国なので、当然ですね。)

それに、金がヤケッパチになって、日本に核ミサイル、化学
兵器ミサイルを撃ってきたらどうするのでしょうか?

どう考えても、戦争よりも外交で解決した方がいいのです。

経済制裁を強化しつづけ、最終的には外交、交渉で解決する。

うまくいくいかないはともかく、行けるところまで行くべき
です。

つまり、トランプのやり方は、北朝鮮に限っていえば正解な
のです。

~~~~~

北朝鮮問題の解決を邪魔しているのは、その後ろにいる中国
です。

中国は、何を狙っているのか?

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