リアルインサイト:介護問題と移民政策

おはようございます。
リアルインサイトの今堀です。

前回より時間が空いてしまい、申し訳
ございません。実は、恥ずかしながら
体調を崩しておりました。

季節の変わり目ですので、皆様も是非
ご自愛ください。

さて、安倍首相が下馬評通り、自民党
総裁選に圧勝して三選を果たしましたね。

10月1日には党役員人事や内閣改造が
行われるそうです。

安倍首相はすでに、麻生財務大臣と菅官房
長官を留任させる意向は固めていると
報じられていました。

石破氏健闘 人事に影響は
(2018年9月20日・FNN PRIME)
http://b56.hm-f.jp/cc.php?t=M4355&c=12415&d=3822

今後待ち受けているのは、

・安倍首相の悲願である改憲発議と国民投票
・来年5月1日の皇太子殿下即位と改元
・来年10月1日の10%への消費税増税
・2020年の東京五輪

等がありますが、その他にも注視が
必要なことは数多くあると思います。

個人的に気になったのは、少し前に
石破氏が街頭演説で、

「社会保障の仕組みを根底から変えて
 いきたい。

 病気にならず、介護を受けずに済む
 社会を作らなければならない。
 答えは1年で出す」

と述べていたことです。

自民総裁選 石破氏「10年で所得を3割伸ばす」
(2018年9月17日・NHK NEWS WEB)
http://b56.hm-f.jp/cc.php?t=M4356&c=12415&d=3822

「病気にならず、介護を受けずに済む社会」

が本当に実現できるのならば、
この上なく素晴らしいことだと
思います。

しかし、

「答えは1年で出す」

などということが可能だとは到底
思えませんでした。

もし、無理やりそれを目指すことに
なっていたら、

「やっぱりできません」

ということにならざるを得なかったの
ではないでしょうか。

ともあれ、介護を含めた社会保障の問題は
重大ですので、もっと真剣に議論され
なければならないと思います。

最近、老人性痴呆(認知症)を扱った
作品として有名な有吉佐和子氏の著作、

『恍惚の人』(1972年・新潮社)
http://b56.hm-f.jp/cc.php?t=M4357&c=12415&d=3822

を読む機会があったのですが、登場人物の
心理描写や情景が鮮明に浮かぶような筆致が
非常に秀逸で、一気に読了してしまいました。

私が生まれた第一次オイルショックの年の
前年、つまり「高度経済成長」の末期に
刊行された作品で、

1972年の年間売上1位となる194万部を
売上げたベストセラーだということなので、
お読みになったことがある方も少なくない
ことでしょう。

まだ「恍惚」という言葉の意味も知らない
子供の頃、周囲の大人の会話に何度も出て
きていたことを覚えています。

進行していく痴呆の描写があまりに
リアルで、20年以上前に亡くなった
祖父を思い出しました。

同書には、

痴呆だけでなく寝たきり老人も
取り上げられ、「人格欠損」という
恐ろしい表現も登場します。

意外だったのは、「介護」という言葉が
使われていないことでした。

主人公の女性が苦闘し続け、家庭崩壊の
危機に至る原因は「介護」そのものですが、
当時はまだこの言葉自体が存在して
いなかったようです。

「老人性痴呆」という言葉も、舅を医師に
診せた際に初めて知り、老人ホームに
ついて調べている最中に、

「寝たきり老人という専門用語」が
あるということも知らされる描写が
ありました。

また、痴呆という問題を、
「平均寿命が延びた裏側の悲劇」と
登場人物が語る箇所があり、

平均寿命は男性が69歳で、女性が
74歳であることについて、

「五年も男は短命なんですか」

という台詞も登場していました。

厚生労働省によれば、これは1970年
時点の数字(男性:69.31歳・女性:
74.66歳)のようです。

平均余命の年次推移(厚生労働省)
※平均寿命=0歳の平均余命
http://b56.hm-f.jp/cc.php?t=M4358&c=12415&d=3822

2017年の平均寿命は男性が81.09歳、
女性が87.26歳となったそうなので、
50年弱で男女ともに10年以上延びた
ことになりますね。

平均寿命、男女とも最高更新 世界で女性2位、男性3位
(2018年7月20日・朝日新聞)
http://b56.hm-f.jp/cc.php?t=M4359&c=12415&d=3822

前掲書は、ユーモアを交えた部分も随所に
ありますし、決して暗いだけの内容では
ないのですが、

・昭和八十年には六十歳以上の人口が
 三千万人を超え、日本は超老人国になる
・今から何十年後の日本では六十歳以上の
 老人が全人口の八十パーセントを占める
 という
・今の日本が老人福祉では非常に遅れていて、
 人口の老齢化に見合う対策は、まだ何も
 とられていない
・日本の人口の老齢化が近年急速に進んで
 いる事実と、欧米先進国にはまだまだ老人
 対策は及んでいない現実

といった悲観的な記述も多数登場します。

実際に、少子高齢化のみならず晩婚化も
進んだ現在は、

ダブル介護、ダブルケアといった
問題も深刻化しているようです。

現政権が2015年に打ち出した
「1億総活躍社会」の重点として、

「介護離職ゼロ対策」

というものがありました。

これを本当に実現しようとするならば、
介護報酬の引き上げや介護の必要な老人を
減らすための対策にこそ、

もっと積極的な支出や投資が必要なの
ではないかと思います。

少し前のものですが、こうした記事も大いに
参考になるのではないでしょうか。

スウェーデンにはなぜ「寝たきり老人」が
いないのか
(2015年9月27日・現代メディア)
http://b56.hm-f.jp/cc.php?t=M4360&c=12415&d=3822

この国は老人を捨てるつもりか?
疲弊した介護現場に落とされる爆弾
(2016年12月21日・現代メディア)
http://b56.hm-f.jp/cc.php?t=M4361&c=12415&d=3822

経済評論家の三橋貴明氏によれば、

“介護福祉士として登録している「日本人」は
140万人を超す。それにもかかわらず、
従事率は55%前後の横ばいで推移したまま”

だということです。

大移民時代に突入した
「亡国のニッポン」を憂う
(2017年11月19日・産経ニュース)
http://b56.hm-f.jp/cc.php?t=M4362&c=12415&d=3822

もちろん、最大の原因は介護報酬が
低いことでしょう。

同氏は、財務省の緊縮財政路線が、
問題を深刻化させていることを指摘
されています。

そして、「人手不足」による賃金上昇を
阻むことになる、外国人の活用は加速
しているようです。

介護留学生倍増、1000人超え
養成校入学の6人に1人
(2018年9月18日・日本経済新聞)
http://b56.hm-f.jp/cc.php?t=M4363&c=12415&d=3822

安価な労働力として、外国人労働者の
受け入れを進めながら、

「移民ではない」

と強弁し、誰も求めていない未来に
突き進んでいるように思えているような
気がしてならないのですが、

あなたはどうお考えになるでしょうか?

それでは、また。

今日も皆様にとって幸多き1日に
なりますように。

日本のよりよい未来のために。

私達の生活、子ども達の命を守る
ために、ともに歩んでいけることを
切に願っています。

リアルインサイト 今堀 健司

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