『三橋貴明の「新」経世済民新聞』「手じまいに入った日本銀行」

『三橋貴明の「新」経世済民新聞』

     2019/02/17
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「手じまいに入った日本銀行」

From 三橋貴明

【近況】

近況といえば、日本銀行の
マネタリーベース(以下、MB)が増えていません。

【日本のマネタリーベースと
マネーストック(左軸、億円)と貨幣乗数(右軸、倍)】
http://mtdata.jp/data_62.html#kaheijousuu

月ベースの末日MB残高増加率を
各年平均で見ると、

13年が3.29%、14年が2.75%、
15年が2.19%、16年が1.76%、
17年が0.9%、18年が0.4%。

最近は、MB残高を前月末よりも
減らす月が増えて参りました。

日本銀行は明らかに量的緩和の
「手じまい」に入っていますが、
理由はもちろん、

「購入可能な国債が金融市場から消える」

わたくしが以前から警告していた
「日銀のXデイ」が近づいているためです。

さすがの日銀も、
黒田東彦元・財務官が日銀総裁に就任して以降、

すでに370兆円(!)
ものMBを増やしてさえ、

我が国がデフレから脱却できないとは
想像だにしていなかったのでしょう。

もちろん、
我々は日銀がインフレ目標を設定し、
MBを拡大したところで、

政府が緊縮財政を維持する限り、
インフレにはならないと主張し続けてきましたが、
自分たちの予測が当たったところで、
別に嬉しくはありません。

マネーストックをMBで割った「貨幣乗数」も、
何と2倍という前代未聞の水準に落ち込んでいます。

貨幣乗数は昨年4月以降、
2倍で「固定」されています。

日銀は、貨幣乗数について
2倍を割り込ませないことを
決意しているように見えます。

別に、貨幣乗数が
2倍を割り込んだところで、
現状に変化(良い変化も、悪い変化も)
があるわけではないですが、

とりあえずの「閾値」のつもりなのかも知れません。

ちなみに、
直近の長期金利(十年物国債金利)は
▲0.021%と、マイナスの領域に舞い戻っています。

このままでは、
最終的に日銀が量的緩和の
「継続不可能」を宣言せざるを得ない、
日銀Xデイがやってくることになります。
(間違いなく、超円高、株価暴落になるでしょう)

解決策は簡単で、
政府が国債を発行すればいいのです。
ところが、安倍政権は相変わらずの緊縮財政。

政府が緊縮路線を改め、
国債を増発し、有効需要(GDPになる支出)を拡大する。
そうすることで、量的緩和が担保できます。

正しい道は、あまりにも明らかなのです。

それにも関わらず、
政府は国債増発に乗り出そうともしない。

ほとんどの野党にしても、財政拡大は口にしない。
新しい政党が必要です。

◆【一般参加可能な講演会のお知らせ】
衆議院議員あんどう裕・第一回日本の未来を考えるセミナー
http://mtdata.jp/data_62.html#ando
2019年3月9日(土) 15:00-
会場:ベルサール東京日本橋
パネリスト:藤井聡、三橋貴明、室伏謙一
※三名共に懇親会に出席します。是非、ご来場ください。

◆時局 2019年 03月号 に、
連載「三橋貴明の経世論 第24回 政府が国債発行で借りるおカネ」が掲載されました。
https://amzn.to/2T0RyEs

◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 
第308回 「いざなぎ超え景気拡大」の真実
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)
お読み頂くことが可能です。

http://wjn.jp/article/category/4/

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol508 銀行預金とGDP(後編)
http://www.mag2.com/m/P0007991.html

マネーストックが増えたとしても、
GDPが成長するとは限らない。
日本にとって「正しい政策」
は一つしかないことをご理解ください。

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