「大平正芳の呪縛」 『三橋貴明の「新」経世済民新聞』 From 三橋貴明

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      「大平正芳の呪縛」

  
 『三橋貴明の「新」経世済民新聞』

     2019/03/11

        From 三橋貴明
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どこにも行けない日本国民が日本を守る
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12444723181.html
グローバリズムという文明退化
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12445436572.html

新刊の執筆に関連し、
大平正芳について調べています。

三木内閣の大蔵大臣として、
戦後初めて通常予算で赤字国債を発行し、
「万死に値する」と叫んだという、あの大平正芳です。

財務省は、1970年以降の
日本政府の長期債務残高(地方自治体分は除く)
についてデータを公表しています。

1970年以降の
「いわゆる国の借金」をグラフ化したものが、以下。

【日本の政府の長期債務残高と対GDP比率】

 

我が国では、

1975年 通常予算において
初となる赤字国債発行。
大平正芳蔵相「万死に値する!一生かけて償う」と発言

1982年 鈴木善幸首相「財政非常事態宣言」
1995年 武村正義蔵相「財政危機宣言」

と、過去に何度も閣僚や総理大臣が
「財政危機」を叫んできました。

2018年の政府の長期債務残高は
1107.4兆円。

村山内閣時の2.7倍、鈴木善幸時の5.4倍、
そして「万死に値する」三木内閣時の「34.5倍」、
1970年の「152.6倍」に達しています。

それにも関わらず、
財政破綻の「ざ」の字も見えず、
長期金利は十年物でマイナス。
世界最低水準を維持しているのです。

「何か、おかしい」と思わない方がおかしいですよ。
少しでも、思考能力を持っているならば。

それはともかく、
実は日本の「小さな政府」「グローバリズム」
の路線が始まったのが、
「万死に値する」の大平正芳が
総理大臣になった大平内閣以降なのです。

大平正芳は、総理大臣に就任する以前から
「小さな政府」主義者として有名でしたが、
首相として初めて「一般消費税の導入」を打ち出します。

とはいえ、消費税や財政以外の面でも、
大平内閣は「グローバリズム」でした。

1978年末に発足した大平内閣は、
様々な「政策研究会」を組織し、
その後の日本の政策に決定的な影響を与えることになります。

1980年にまとめられた
「大平総理の政策研究会報告書」を読むと、
実に興味深いことが書かれていました。

例えば、研究会の一つに
「環太平洋連帯研究グループ」があるのが目を引きます。

同研究会の報告書では、太平洋について
「内海と化した」「太平洋諸国がひとつの地域社会を形成し得る条件が整った」として、

「太平洋諸国が、その特色とする活力とダイナミズムをよく活用して、
グローバリズム(※原文ママ)の新たな担い手となることを、心から期待する」

と記されているのです。
お分かりでしょうが、
そのまんま「TPP(環太平洋経済連携協定)」です。

また、金融政策については、
「外国為替管理法による厳重な統制が、
人為的低金利政策等を実現する制度的な裏付けであったが、
日本の国際的な地位の向上に伴い、
「原則禁止・例外自由」という構造を持つ
外国為替管理を維持することは不可能になった」

と、1998年の外為法改正を
先取りする方針が書かれています。

また、財政については、
「財政赤字が拡大し、国債の大量発行時代が招来されたことである」
と、指摘し、

「経常的な歳出まで経常的に
公債の発行に依存する現在の状況は極めて危険であり、
当面の目標を「赤字公債」からの脱却におくのは妥当である」

と、早くも「プライマリーバランス黒字化」路線の採用を提言。

信じがたい話ですが、
現在の安倍政権の小さな政府、
グローバリズムのトリニティ路線が始まったのは、
今から40年前なのでございます。

日本のグローバリズム路線は、
40年前の大平正芳の呪縛により
継続しているという恐るべき事実を知ってください。

◆「時局 2019年 04月号」に、連載「三橋貴明の経世論 第25回 国債発行が家計の預金を増やす」が掲載されました。
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◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 第311 実質賃金の真実
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol511 完全なるセイの世界
http://www.mag2.com/m/P0007991.html

生産性向上の効果が「価格の下落」と「名目所得の上昇」に分配される、セイの法則が完全に成立している世界。
もちろん、机上のユートピアに過ぎませんが、とりあえず政府だけでも「完全なるセイの世界」を目指すべきという話です。            

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