ルサンチマンのはけ口 From 三橋貴明

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 『三橋貴明の「新」経世済民新聞』

     2019/05/26

      ルサンチマンのはけ口

            From 三橋貴明

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【近況】
小浜逸男先生が、
【小浜逸郎】なぜ経済問題は敬遠されるのか
https://38news.jp/economy/13639
において、

『私たちは一般に、政治的な事象、
たとえば、国政選挙とか、日韓問題とか、
米朝首脳会談とかに対しては、
妙に熱くなる傾向があります。

マスメディアもそういう問題には
時間をかけて鳴り物入りで報道しますね。

しかし、たとえば消費増税や移民受け入れ政策や
水道民営化や発送電分離などは、私たちの身近な生活圏、

つまり家政に直接かかわってくる問題であるにもかかわらず、
メディアもあまり報じません。』

と、書いていらっしゃいましたが、
実はインターネットの動画サイトの視聴者数に
はっきりと「傾向」が出ているのです。

要するに、中国・韓国叩きの動画の方が
視聴が確実に伸びるのです。

特に、タイトルを「トランプ政権で中国崩壊」
といった煽りにすると、ものすごく伸びる。

この傾向は、チャンネル桜のPも認めていらっしゃいます。

逆に、身近な問題、例えば「子育て」
といったテーマになると、まるで伸びない。

現在の日本のインターネットのユーザーは、
「身近な問題」に興味を持たず、
「中韓叩き」に熱中してる傾向が間違いなくあるのです。

小浜先生の言う
「私生活からの遊離度・超越度が高い問題」の方が、
身近な私生活の問題よりも重視されている。何故なのでしょう。

デフレで国民にルサンチマンが蓄積され、
さらに「身近な所得の問題」が一向に解決しない中、
憂さ晴らしということで「超越度」が高い
外交への興味が高まっていると考えるべきです。

つまりは、政治家は反日色が強い
中国、韓国、北朝鮮を叩けば、
国民を貧困化に陥らせたとしても、
それなりの支持率は稼げる。

さらに、国民のルサンチマンのはけ口を、
「農協」「公務員」「土木・建設業」といった、
構造改革主義者の言う「既得権益」に向かわせ、
安全保障を犠牲に、特定のビジネス(政商)の
利益拡大のための規制緩和、民営化、自由化、国境引き下げを推進する。

デフレが続く限り、国民は自らの首を絞める構造改革に、
むしろ熱狂的に賛同し(「既得権益の農協を解体しろ!」
「大阪市役所を潰せ!」とか叫ぶ)、
さらに政治家が中韓朝に強気に出る限り、支持率が下がらない。

デフレによるルサンチマンが、
1.(日本の場合)中国、韓国、北朝鮮という反日国家への敵対意識の煽り
2.農協など日本の安全保障を担う特定産業の規制への破壊意欲の煽り

という方向に国民を向かわせ、
中野剛志氏のいう「右寄りグローバリズム」
の路線が継続することになるわけです。

要するに、デフレから脱却しない限り、
我が国は国民のルサンチマンのはけ口を誘導するだけで、
国家を破壊する方向に政治が向かってしまうという話でございますね。

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