国債という「利付貨幣」 : 『三橋貴明の「新」経世済民新聞』

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 『三橋貴明の「新」経世済民新聞』

     2019/08/05

           国債という「利付貨幣」

               From 三橋貴明

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7月16日のMMTを主導する経済学者
ステファニー・ケルトン教授の招聘は、
ただただ「日本を良くしたい」

「日本政府の緊縮財政を止めたい」と願う、
善意に基づく一般の日本国民の「寄付」により実現したものです。

予想以上にご寄付が集まった結果、会場、同時通訳、
機材、パブリックビューイング等、日本最高水準の
レベルでご提供できました。

その「一般国民の寄付」で開始されたシンポジウムに、
カネも出さずにやってきた日経新聞の上杉素直は、
間違いなくケルトン教授の講演を聞いたにも関わらず、

MMTについて、
「呪文」
とレッテル貼りし、「政府の借金が膨らむのに無頓着なMMT」

「湯水のごとく財政出動を膨らませる」
「国債を無限に発行できるわけはない。」
とストローマン・プロパガンダをやりたい放題。

丁寧に表現すると「不誠実」、
普通に表現すると「邪な屑」である上杉らが、
財務省の飼い犬として、事実を理解していながら、
MMTを貶める印象操作を繰り返す。

我が国の歪みは、半端ありません。
呪文というならば、「国の借金で財政破綻する~」
の方がよほど呪文です。過去四半世紀に渡り唱えられ続け、
効き目は全くありませんでしたが。
あるわけがないのです。

 

何しろ、自国通貨建ての国債しか発行していない
我が国にとって、「国の借金」など
「政府貨幣発行残高」に過ぎません。

別に、概念的な話をしているわけではなく、
会計的に政府債務(国の借金)は政府貨幣発行残高です。

何しろ、統合政府(日本政府+日本銀行)のBSで考えた場合、
国債発行残高とは、単に貨幣化されていない
定期預金を意味しているに過ぎないのです。

日本銀行は必要があれば、政府が過去に発行した
国債を全て「貨幣化」することができます。

ちなみに、中央銀行の国債買取は、
英語では本当に「monetization(貨幣化)」と言います。

何故か、日本では「財政ファイナンス」なる
意味不明な名でも呼ばれますが。

もちろん、金融市場に国債が無くなると、
日本銀行が貨幣(日銀当座預金)を発行することが困難になります。
何しろ、貨幣発行とは、現金紙幣の流通一つとっても、

(1) 日銀が市中銀行から国債を買い取り、日銀当座預金を発行する(書く)
(2) 市中銀行が日銀当座預金を引き出す形で、現金紙幣を入手する
(3) 我々が銀行預金を引き出す形で、現金紙幣を引き出す

というプロセスを経ます。
つまりは、国債がなければ現金紙幣を
我々に供給することができなくなります。

日本政府や日本銀行は、国債という「利付貨幣」
貨幣発行の仕組みにおいて活用している、と、
表現することが可能です。

あるいは、日本銀行は日銀当座預金を回収し、
銀行の預金発行(貸し出し)をコントロールする際に、
「手持ちの国債を売る」オペレーションを実施します。

つまりは、国債が存在しない場合、
日銀は売りオペレーションができなくなってしまうのです。

 

などなど、国債は「政府の借用証書」というよりは、
実際には貨幣発行、貨幣量コントロールのツールなのです。

とはいえ、既存のマスコミは国債について
「税金から返済が必要な国民の借金」の印象で報じます。

どれほどレベルが低いか、真実を知ると愕然としてしまいませんか?

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