国家の店じまい : From 三橋貴明

■□━━━━━━━━━━━━━━━━□■

『三橋貴明の「新」経世済民新聞』
 2019年8月19日

国家の店じまい

From 三橋貴明

■□━━━━━━━━━━━━━━━━□■

緊縮財政、規制緩和、自由貿易という
「グローバリズムのトリニティ」を
分かりやすく表現すると、

「国家の店じまい」

になります。

緊縮財政で、政府は行政サービスに
予算を使えない。

とはいえ、行政が提供していたサービスに
対する「需要」は消えていないため、
規制緩和で民間の新規参入を認める。

当然、「グローバルな時代」というわけで、
規制緩和に際して外資規制は設けない。

「もはや国境や国籍に
こだわる時代は過ぎました」
でございますよ。

とはいえ、よくよく考えてみると、
上記は政府が「役割を放棄していっている」
という話になります。
つまりは、国家の店じまい。

そして、国家に店じまいをさせることで、
残された市場に乗り込み、
自らのビジネスの利益最大化を目指す

 

グローバリストが跋扈しているというのが
我が国の現実というわけです。

問題は、上記の「構造」を多くの国民、
政治家が理解しておらず、

「シェアリング・エコノミー!
いいじゃん、次の時代の資本主義だ!」

「氷河期世代を救うために、
研修業者に成功報酬型の助成金を出す。
素晴らしいアイデアだ」

「国の借金で破綻するから、
消費税増税は仕方がないが、せっかくだから
キャッシュレス社会を実現しよう。
日本のキャッシュレスは遅れている」

などと、それっぽい美辞麗句に騙され、
あたかも「良いこと」であるかのごとく、
シェアエコ会社、プラットフォーマー、
派遣会社、キャッシュレス関連会社、
IT会社のレント・シーキングを
許していることです。

単に、政府が緊縮財政をやめればいい。
必要なところに予算を支出すれば
それで話が終るにも関わらず、
緊縮を貫く。

結果、

「もはや政府に頼るなど時代遅れです。
これからは民間主導で!」

といったレトリックが蔓延し、
国民は政府による保護を奪われ、
安心・安定を失い、将来不安を払拭できず、
消費を拡大できない。

となると、当然ながらデフレは続き、
名目GDPが成長しない。

名目GDPという所得の総計が増えないと、
当然ながら税収も伸び悩む。

すると、結局は赤字国債を
発行せざるを得なくなり、

「国の借金で破綻する! 
緊縮財政だ!!」というわけで、
各種の予算が削られ、店じまいは進む。

上記の全体的な「構造」を
理解する必要があります。

とにもかくにも、諸悪の根源は緊縮財政。
逆に言えば、緊縮財政を打破できない限り、
個別の政策を議論したところで、
全体的な国家の店じまいは
終わらないのです。

緊縮財政。

日本を縛り付け、国民の幸せを奪い取っている
諸悪の根源を、何としても打ち砕きましょう。

◆経世史論において、間もなく長浜浩明先生のコンテンツ「邪馬台国はどこにあったのか?」が公開になる予定です。(8月20日前後)
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
魏志倭人伝を素直に読むと、邪馬台国の位置は確定します。超絶的に面白いので、これを機に是非、ご入会下さい。

◆時局 2019年09月号に連載「三橋貴明の経世論 第30回 貨幣流通のプロセス」が掲載されました。
https://amzn.to/2Z7Zr9X

◆経営科学出版「知識ゼロから分かるMMT入門」が刊行になりました。
https://38news.jp/38MMT/MT_TV/

◆ビジネス社「米中覇権戦争 残酷な未来透視図」が刊行になりました。
https://amzn.to/2UEWkYK

コメントを残す

サブコンテンツ

FC2ブログランキング

政治・経済ー政治

ブログの殿堂

ブログランキング

i2iアクセス解析

国税

i2iサイト内ランキング



合計累計カウンター


今日の合計


このページの先頭へ