第278回「首都圏が震えた日」 : FROM 三橋貴明

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2019・10・17

第278回「首都圏が震えた日」

FROM 三橋貴明

三橋TV続々公開中です。

三橋TV第149回【アカデミー賞の裏に隠された情報戦争】
https://youtu.be/Eh1-Dl7b5E4
三橋TV第150回【映画から読み取れる日本デフレの病床】
https://youtu.be/owtMRNwTueI
三橋TV第151回【三橋と高家さんは高速道路が大好き】
https://youtu.be/D47f44eQadY

経世史論の長浜浩明先生の特別コンテンツ「日本人はどこから来たのか?」が視聴可能となりました。

http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

12月12-13日、邪馬台国視察ツアー「歴史に魅せられて、マイと辿る邪馬台国への道」開催決定!(三橋貴明、長浜浩明先生、高家望愛さんも同行します)

取材の光景は、映像で記録し、特別コンテンツとして配信したいと思います。

2019年10月12日に静岡県伊豆半島に上陸した台風19号は、長野県から東北地方という広い範囲に、途轍もない災厄をもたらし、太平洋へ去りました。

本稿執筆時点で、台風19号による死者数は74人、行方不明者が12人。人命の損失に加え、今回は52(!)の河川で、73か所の堤防が決壊し、広範囲に甚大な被害をもたらしました。

昨日までの「日常」が奪われ、財産(家屋・家財など)が毀損した国民は万を超します。

住宅の浸水被害は、少なくとも1万3000棟に達しました。

個人的になじみ深い多摩川が氾濫し、世田谷のマンションで一時は水位が二メートル近くにまで上昇しました。

対岸の武蔵小杉では排水機能が追い付かず(あるいは多摩川への排出が不可能となり、水が逆流)、

冠水によりタワーマンションで地下の配電盤が壊れ、多くの部屋で停電や断水が発生。

千曲川の氾濫では、北陸新幹線の多くの車両が浸水。

北陸新幹線は、復旧したとしても、しばらくは便数が減らざるを得ないでしょう。

金沢など、北陸地方の経済も大打撃を受けることになります。

中央道は大月ICと八王子JCTが上下線とも通行止めになり、復旧には一週間以上かかる見込みです。

東京都奥多摩町では、町の西部の日原地区につながる車道が崩落。

百人近い住民が孤立状態になりました。ちなみに、バックアップルートは存在しません。

さらに、長野県や福島県などで、広範囲に市街地が水に沈み、泥の海と化してしまいます。

利根川の河口に近い茨城県神栖市や千葉県銚子市では、堤防がない箇所を中心に水が溢れ出し、住宅地に押し寄せました。

赤羽一嘉国土交通相は、国会答弁で、
八ッ場ダムがある利根川でも記録的な大雨となり切迫した状況だったが、ぎりぎりのところで(水位の)上昇が止まった」
と、発言しています。

今後の検証は必要ですが、八ッ場ダムが稼働していなかったら、途轍もない大災害になっていた可能性があります。

また、首都圏北部の中川、倉松川、大落古利根川など、五つの川から水を引き込む首都圏外郭放水路もフル稼働。水を江戸川に排出し、埼玉や東京を洪水から救いました。

さらに、荒川第一調節池には、史上二度目となる水の流入。

「そもそも、調節池が稼働することがめったにない(国土交通省荒川下流河川事務所)」

と語るほど、台風19号の豪雨は凄まじかったのです。

大洪水発生という危機に直面し、首都圏が震えた日、過去の先人の「公共投資」による防災インフラがフル稼働し、未曽有の大災害から都民を救いました。

この事実を目の前にしてなお、日経新聞の編集委員、久保田啓介に代表されるように、

「堤防の増強が議論になるだろうが、公共工事の安易な積み増しは慎むべきだ。台風の強大化や豪雨の頻発は地球温暖化との関連が疑われ、堤防をかさ上げしても水害を防げる保証はない。人口減少が続くなか、費用対効果の面でも疑問が多い。」

などと、公器であるはずの新聞(「笑」という感じですが)で書きなぐる連中がゴロゴロしているのが、我が国の言論空間です。

事実を受け止め、事実を知らせましょう。

「コンクリート」、過去の先人たちの知恵、つまりは公共投資が首都圏を未曽有の大災害から救ったのです。

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