小室圭さんは眞子さまにふさわしいか NO.1

小室圭さんは眞子さまにふさわしいか NO.1

1年前のきょう、秋篠宮家の長女、眞子さまと小室圭さんの婚約延期が発表された。

発端は小室さんの母親をめぐる金銭トラブルだったが、小室さん側が突如公表した文書には「解決済み」と記され、再び物議を醸した。

お二人の幸せを心底願いたいが、どうもモヤモヤが止まらない。皆さんはどう思いますか?

「小室文書」で確信した! 彼が眞子さまにふさわしいとは思えない

2019/02/06

笠原英彦(慶応大法学部教授)
 秋篠宮家の長女、眞子内親王殿下の婚約問題は予想外の不幸な展開をみせた。
お相手の小室圭氏の母親の借金問題が浮上すると、お二人の行く末には暗雲が立ち込めるようになった。
昨年以来、こうした小室家をめぐるスキャンダラスな報道はエスカレートするばかりである。
これに対し、小室氏は明確な説明を避けてきた。
ついに秋篠宮殿下も会見で、小室氏に「それ相応の対応」を求められた。
 小室氏は本年1月22日、文書を発表した。
しかしあまりに唐突で内容のない文書の公表は物議を醸し、かえって事態を混迷させている。
 ようやく小室氏が自身の母親と元婚約者との間の金銭トラブルをめぐる一連の報道について、その経緯を説明し釈明すると期待していた。
ところが、文書では「母も私も元婚約者の方からの支援については解決済みの事柄であると理解してまいりました」とし、一連の報道に困惑しているという。
この中身の伴わない文書にどれだけの国民が納得しただろうか。
 宮内庁関係者からも「秋篠宮さまの問いかけへの回答になっていない」と落胆の声が聞かれたのも当然である。
米国留学中の小室氏に対する厳しい批判の声とともに、眞子さまにはお気持ちを察し、同情が寄せられた。
 昨年2月、約1カ月後に予定されていた一般の結納にあたる「納采の儀」とお二人の婚姻に向けた諸行事の2年間延期が発表された。
本年は4月から5月にかけて、天皇陛下のご退位、皇太子殿下のご即位が予定されている。
お代替わりという大きな節目の年である。
そのため、お二人の婚約問題は来年に延期されたのである。
この間に、事実上の婚約解消に向けた水面下の駆け引きが行われるとの観測がささやかれている。
 金銭問題発覚後、小室氏は釈明など問題解決に向けた真摯(しんし)な行動に出なかった。
今回の文書公表を含め、小室氏の対応からは、同氏が内親王殿下の配偶者にふさわしいとはとても考えられない。
小室圭さんが公表した、金銭トラブルは「解決済み」と主張する文書=2019年1月(共同)
小室圭さんが公表した、金銭トラブルは「解決済み」と主張する文書=2019年1月(共同)
 内親王をはじめ女性皇族が民間人と結婚する場合は、皇室典範12条の規定に従い皇族の身分を離れることになる(皇籍離脱)。
確かに憲法24条は婚姻の条件を「両性の合意のみ」に限定しているとはいえ、これまで女性皇族のお相手はいずれも名家の男性であった。
2014年、高円宮家の次女、典子さまは出雲大社の権宮司、千家国麿氏のもとに嫁がれた。
天皇陛下の長女で内親王の清子さまも、東京都庁勤務の黒田慶樹氏とご結婚され、さらに最近では、高円宮家の三女、絢子さまが大企業のエリート社員のもとに嫁がれている。
 一方、小室氏は眞子さまと知り合うことになったICU(国際基督教大学)を卒業後、一橋大大学院に通う傍ら、都内の法律事務所にパラリーガル(弁護士の業務をサポートする法律事務職員)として勤務している。
いわゆるシングルマザーの家庭に育ち、決して裕福でなかったとはいえ、それが直ちに内親王の配偶者となる資格を有しないということにはならない。
 しかし将来のことはともかく、現在の小室氏自身に果たして内親王と結婚する基本要件としての経済力があるかと問われれば、歯切れのよい回答を出すことはなかなか難しかろう。
もちろん眞子さまには婚姻に際し一時金が給されるが、秋篠宮ご夫妻のお悩みが軽減されるとは思えない。
メディアの中には当初、「宮内庁が婚約に至る早い段階からお相手の身辺調査を行っているから心配ない」と報じる記事が少なくなかった。
そうした報道の影響なのか、一般国民の間にもそう理解している人々が多いのではなかろうか。
確かに皇族には警察庁直属の皇宮警察が身辺警護のためにSPを配置している。
しかし彼らの任務はあくまで皇族方を警護し、そのセキュリティーを確保することにとどまっている。

一般の人々が想像しがちな身辺調査のような任務を帯びているわけではない。

 いわゆる皇室のお世話役である宮内庁もそうした役割を担っていない。
宮内庁を直接的に規定している内閣府設置法や宮内庁法にもそうした任務について具体的な条文はうたわれてはいない。
自由恋愛が当たり前のこの時代に、政府の一行政機関がいかに重要なこととはいえ、お相手である一般の民間人に対して歳費を割いてまで調査することなど憲法上許されることではない。
 そもそも宮家と宮内庁の宮務課の間で女性皇族の婚姻に向けた身辺調査をめぐり協議がなされることはない。
にわかに信じがたいと思う読者も少なくないかもしれないが、古びたイメージをもたれがちな宮内庁も今や通常の政府機関と何ら異なるところはない。
 そうすると、今回のような不運な出来事から眞子さまをお守りできるのは、秋篠宮ご夫妻をおいて他にいないといっても過言ではない。
憲法上、皇族には職業選択の自由や選挙権、被選挙権など基本的人権が制約されている。
しかし象徴天皇制度の下では、天皇や皇族は国民の敬慕やあこがれの対象であり、政治利用を回避するための制約はあっても、その他の面では意外と自由を享受されている。
 皇族も結婚や子育てなど自由の半面として、一般国民と同様の悩みを抱えられている。
現に、秋篠宮家の教育方針も尊重され、皇族方お一人おひとりの自由も大幅に認められている。
悠仁さまも学習院初等科ではなく、お茶の水女子大学付属小学校に入学、次女の佳子さまも学習院からICUに転校されている。
皇室にあっても、時代とともに価値観の多様化が進んでいると言ってよかろう。
したがって、今回のような不運な出会いは、起こるべくして起こったと言えなくもない。
 一方、小室氏のような内親王の配偶者にふさわしくない男性が今後も浮上する可能性も多分に残されている。
小室家の教育方針や小室氏の考え方はよく分からないが、必ずしも経済力に見合わない進路を選択し、しかもそうした教育費の不足を母親の元婚約者の金銭支援に頼ったことがこうした不幸な結果を生み出した側面は大きい。
報道陣の取材に応じる小室圭さん=2017年5月17日、東京都中央区(桐原正道撮影)
報道陣の取材に応じる小室圭さん=2017年5月17日、東京都中央区(桐原正道撮影)
 一般に、金銭にルーズな人間は周囲から信頼されない。
そのような男性が内親王の配偶者となることは避けられねばならない。
渡米しニューヨーク州弁護士を目指してロースクールに通う小室氏にもさまざまな可能性があるとはいえ、現在の彼に将来皇位につかれる悠仁さまの義兄となる資格があるとはとても思えない。
 現在の皇室が抱える大きな不安には、皇族の減少がある。
婚姻に伴い皇籍を離脱した内親王やその配偶者にも、その深刻さを共有し、現代の「藩屏(はんぺい、皇族の守護の意)」として外側から皇室を支援するだけの力量と覚悟が求められている。
小室氏にはあまりに荷が勝ち過ぎてはいまいか。

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