安倍内閣に、「デフレ脱却」は絶対無理である。:From 藤井聡@京都大学大学院教授

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『三橋貴明の「新」経世済民新聞』
 2019年12月4日

 「15兆円のマイナス財政政策」を
毎年続ける安倍内閣に、
「デフレ脱却」は絶対無理である。

 From 藤井聡
  @京都大学大学院教授

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安倍内閣で長年経済産業大臣を担当した、
世耕弘成氏が、つい先日、

「第2の矢だけは1回もちゃんと打ったことがない」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-19/Q17CB3DWLU6G01

と言明しました。

まさにそれはその通りなのですが・・・
経済財政諮問会議の重要構成メンバーであった
元経産大臣の発言だということで、
筆者は、我が耳を疑うほどに驚きました。

なにしろ、安倍内閣の2013年頃からの公式的な見解は、

「第一の矢(金融政策)と第二の矢(財政政策)は
もう十分に撃ったのだから、
これからは、第三の矢(構造政策)だ!」

というものだったからです!

筆者は、この公式見解に大きな違和感を持ち、

「第三の矢=構造政策をやる前に
財政政策を徹底的に進めねばならないじゃないか!」

という事を、事あるごとに様々な方々に強調し続けたのですが、
政府関係者の空気は皆、

もう第二の矢は撃たない。なぜなら、十分撃ったから。
 これからは第三の矢なんだよ」

・・・というものでした。

この「十分撃ったから」というのは、
2013年の10兆円の補正予算を意味していました。

が、これでは全く不十分なのです。
というか、その直後の14年4月に

消費税を3%に上げたわけですから、
13年の10兆円補正予算の効果は、
その増税で完全に相殺されてしまいました。

したがって、実質的に、(世耕氏が言うように)
何も撃たなかったのと同じ状況になったのです。

・・・

筆者は、政府関係者のこうした態度に、
長年忸怩たる思いを積み重ねてきたのですが、

何をどういっても政府の公式見解も、
その緊縮的な振る舞いは、
何も変わることはありませんでした。

その最大の証拠が、
今年の9月の
消費税率10%への増税です。

これを通して、
安倍内閣は、もともと5%だった消費税を、
さらに5%増税したわけです。

5%の消費増税ということは、
おおよそ15兆円に相当します。

ということは、これまで安倍内閣は、口では、

「第二の矢はもう十分撃った!」

と言い募りながら、
第二の矢なぞまともに撃ないどころか、

「15兆円もの大量の貨幣を国民から吸い上げる
 マイナス財政政策」

「毎年毎年撃ち続けることにした」

ということになります。

何という恐るべき、言行不一致でしょうか。

一方で、政府は、
(やったところでデフレを悪化させるだけの)
第三の矢=構造政策の断行に勤しんできたのです。

そもそも、「第一の矢」は日銀の仕事で、
内閣の直接の仕事ではありませんから、

政府がこれまでやってきた仕事は、
結局、構造政策一本だった
というわけです。

本当に悔しい話ですが、
結局、安倍内閣の7年間の仕事は、

・マイナス財政政策を行う
・構造改革を行う

という、ただ単にデフレ脱却を加速する
取り組み「だけ」だったのです。

そしてその結果がこれです・・・。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/265626

こんな状況下で、
たかだか一発だけ、
増税で吸い上げた15兆円の三分の二に過ぎない

10兆円の補正予算を撃ったところで、
デフレ脱却が果たせることなど
万に一つもないのです。

安倍内閣におけるデフレ脱却の夢は、
見事に潰れたわけです。

無念、という他ありません・・・。

追伸:
安倍内閣が断行した10%消費税で、我が国日本は非常に厳しい状況に立たされることになりました。

これからますます、正当なる言論活動が求められることになります。

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