「安倍晋三内閣総理大臣の「器」」 : From 三橋貴明

「安倍晋三内閣総理大臣の「器」」 :  From 三橋貴明

安倍総理は2012年
12月の政権発足時、
記者会見で以下の通り語っています。

2012年12月26日
安倍内閣総理大臣就任記者会見
https://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2012/1226kaiken.html

デフレ脱却が我々の政権に
課せられた使命であります。

そのデフレを脱却していく上において、
まずデフレギャップを埋めていくことが
重要であります。』

そして、昨年11月20日、
在職日数が第1次内閣を含めた
通算で2887日に達し、
憲政史上歴代1位となった際の会見では、以下。

https://this.kiji.is/569691235340698721?c=39546741839462401

『「デフレからの脱却、
少子高齢化への挑戦、
戦後外交の総決算、
その先には憲法改正もある。

チャレンジャーの気持ちで
令和の新しい時代をつくる」』

12年ならば分かりますが、
七年後の19年に
「チャレンジャーの気持ち」
「デフレ脱却を目指す」と
言っているわけですから、
これを異常と思わない方が異常でしょう。

もっとも、総理の目的は
「政治(権力の維持)」であり、
デフレ脱却といった
「政策」ではありません。

藤井聡先生の
「新」経世済民新聞における寄稿、

【藤井聡】なぜ、安倍晋三氏は
憲政史上最長総理となったのか?
~安倍晋三「器」論から考える空虚な結論~

https://38news.jp/politics/14943

を読み、
「政策」と「政治(権力の維持)」の
違いが分かれば、安倍総理という人物が
実によく理解できます。

浜崎洋介氏が「安倍総理「器」論」を
唱えていらっしゃいましたが、「器」には
何でも入るわけではありません。

政治勢力、政策等は、
「政治(権力の維持)」に
有効か否かで、
以下の三つに分類されます。

1.器に受け入れる:グローバリズム
(新自由主義)、アメリカ、財務省主導の緊縮財政、
経済界(経団連など)、いわゆるリフレ派

2.器に受け入れるフリをするが、
実際には入れない:デフレ脱却、
国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出

3.器に受け入れることを拒否する:
いわゆる「リベラル左派」、
あるいは佐藤健志先生の仰る
「戦後平和主義」勢力

総理は「器」に入れたもの、
入れるフリをしたもの、
入れないものを区分けし、

「政治(権力の維持)」のために、
様々な計算をしているのです。

例えば、いわゆるリフレ派の
経済政策を受け入れたのは、

緊縮財政と整合的(不整合ではありません)であり、
かつ円安により「経済界」を潤し、
株価上昇でグローバリズムも満足するためです。

さらには、日経平均が上昇すれば、
支持率が上がるため、
「政治(権力の維持)」的に好都合です。

また、七年間も「デフレ脱却」を
言い続けているのは、2の勢力の
支持を得るためですが、

器に入っている「グローバリズム」は
デフレ化政策そのものです。

器に受け入れた
「1」のグローバリズムと、

受け入れたフリをしているだけの2
「デフレ脱却」とでは、
当然ながら優先順位は「1」の方が高い。

だからと言って、
「2」の支持を失うのは
「政治(権力の維持)」に不都合があるため、
口では「デフレ脱却」を言い続ける。

とはいえ、デフレ脱却政策は
「1」のグローバリズムや
緊縮財政に反してしまうため、
あくまで「口先」で済ませる。

「3」については、
いずれにせよ反・安倍であるため、
受け入れるフリもしない。

もっとも、「1」のアメリカが望む以上、
戦後平和主義の路線からははみ出さない。

戦後平和主義、
つまりは東京裁判史観の発言をすると
「2」の勢力が反発しますが、

それはまあ、口先で「憲法改正」
「拉致被害者救出」と言っておけば、
「政治(権力の維持)」は揺るがないと、
「計算」しているわけです。

いやあ、見事なものです。

これまで、
「総理はデフレ脱却といいながら、
なぜ緊縮財政路線やグローバリズムの
政策を転換しないのだろうか?」

「総理は拉致被害者救出を主張しながら、
なぜ憲法九条2項の破棄を
真剣に進めないのだろうか?」

「総理は戦後レジームの脱却と
いっていたはずなのに、
なぜ東京裁判史観の「安倍談話」
出したのだろうか?」

(※「安倍談話」とは、
2015年8月の
「内閣総理大臣談話 https://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/discource/20150814danwa.html 」
のことです)

と、各種の矛盾について疑問を
感じていたのですが、

そもそもの目的が「デフレ脱却」
「拉致被害者救出」等の政策ではなく、
「政治(権力の維持)」と理解すれば、
全てが説明ついてしまうのです。

もっとも、
世界的に第二次グローバリズムが
終焉に向かい、さらに国民貧困化が

進んでいるため、不整合を「誤魔化せない」
状況に至りつつあります。

いずれにせよ、大変残念な話ですが、
安倍総理の「器」の中には日本国や
日本国民はいない。

この現実の下で、
我々日本国民はいよいよ
「主権者」としてどうするかが試される。

日本の将来を決定づける
2020年が始まりました。

コメントを残す

サブコンテンツ

FC2ブログランキング

政治・経済ー政治

ブログの殿堂

ブログランキング

i2iアクセス解析

i2iサイト内ランキング



合計累計カウンター


今日の合計


このページの先頭へ