財政破綻論者は露骨な嘘をつく : From 三橋貴明
■□━━━━━━━━━━━━━━━━□■
『三橋貴明の「新」経世済民新聞』
2020年6月15日
財政破綻論者は
露骨な嘘をつく
From 三橋貴明
■□━━━━━━━━━━━━━━━━□■
【今週のNewsピックアップ】
土居丈郎ら、財政破綻論者は平気で嘘をつく
https://ameblo.jp/
減税反対運動を繰り広げる壊国の輩
https://ameblo.jp/
第二次補正予算が成立し、2020年度のPB
(プライマリーバランス、基礎的財政収支)
の赤字が70兆円近くに達することが、
「とりあえず」は決定しました。
結果的に、これまで、
「PB赤字を放置すると、
国の借金で財政破綻する~っ!!!」
などと叫び続けてきた財政破綻論者たちが、
立場を失いつつあります。
結果、彼らはセンメルヴェイス反射に陥り、
必然、攻撃性が増してきています。
具体的には、「より露骨な嘘」を
つくようになってくる。
例えば、コロナ危機による恐慌に
突入したドイツが、消費税減税を
決定したことを受け、土居丈郎
(慶應義塾大学 経済学部教授)は、
『ドイツの消費減税は、財政収支が
黒字になるほど税収を多く得ていたから
減税するという話である。
ただでさえ財政赤字なのに
減税してもっと財政赤字を膨らます
という話とは次元が違いすぎる。
加えて、ドイツでは、歳出削減を
徹底した後で減税するという話である。
医療費を含む歳出削減を批判しつつ、
減税に賛成するという
辻褄の合わない話ではない。
ドイツの消費減税の真の狙いは、
経緯をきちんと踏まえて理解する必要がある。』
と、ドイツが
「財政削減を徹底し、
財政収支を黒字にしたから、
消費税減税ができた」
との印象操作の記事を書きました。
https://toyokeizai.net/
土居は、
◆ 民間の収支+政府の収支
+海外(外国)の収支=0
になるという
「誰も逃れられない恒等式」については、
絶対に語りません(もしかしたら、知らない)。
民間(企業・家計)の収支を黒字化しつつ、
政府の財政収支を均衡(あるいは黒字化)
するためには、膨大な
「海外(外国)の収支の赤字」
が必要になります。
具体的には、自国の経常収支の黒字、
外国の経常収支の赤字です。
ドイツの2019年の経常収支の
黒字は約2930億ドルと、
世界最大です。
対GDP比で、
実に7.6%。
ここまで巨額な
「海外(外国)の収支の赤字」
があれば、民間の収支の黒字を維持しつつ、
財政を均衡させることは可能です。
つまりは、ドイツが財政黒字なのは、
別に緊縮財政のおかげではなく、
「海外(外国)の赤字」のおかげなのです。
また、土居は、あたかもドイツが
「財政支出を抑制した」かのごとき印象で
記事を書いています。
何しろ「歳出削減を徹底した」と、
表現しているのです。
実際にはドイツは
「歳出削減」などしていません。
【ドイツと日本の政府支出(2001年=1)】
http://mtdata.jp/data_70.html#
歳出削減というか、歳出「抑制」をしているのは、
ドイツ? それとも日本?
「ドイツだ」というならば、
目玉を取り換える必要がありますね。
財政破綻論者は、
本当に、平気で嘘をつきます。
この手の「嘘つき」が政治力を持った結果、
我が国は緊縮財政を続け、
国民の貧困化と国家の小国化が続いてきました。
皆様、是非とも「データ」に基づき、
土居ら財政破綻論者が「嘘つき」
であることを様々なチャネルで、
様々な箇所に伝えて下さい。
嘘つきの財政破綻論者が
言論や政治の場で力を持ち続ける限り、
我が国に繁栄の未来はないのです。
◆過去十年以上に渡る三橋の言論活動の
「集大成」とでもいうべき、
「自民党の消滅(ベストセラーズ)」
(Kindle版)が刊行になりました。
https://amzn.to/3cBGALk
書籍版は、6月26日に発売予定です。
今すぐご予約下さい。
◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第373回 財政破綻論者の断末魔
なお、週刊実話の連載は、以下で
(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/
最近のコメント