書評 しょひょう : 藤井厳喜 v 坂東忠信『トランプの最後通牒 墓穴を掘った習近平』:宮崎正弘

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  書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 : 宮崎正弘 
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 大激突を前に『米国につくか、中国か』の選択をしているときか
  中国共産党は排他的独裁主義だが、かれらのDNAでもある

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藤井厳喜 v 坂東忠信『トランプの最後通牒 墓穴を掘った習近平』(ワック)
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 ご両人、ともにエンジン全開。

スピーディに爽快に世界情勢を斬りまくる快著。

 国際政治学者の藤井さんは米中大激突を前に、日本が『米国につくか、中国か』の選択をしているときかと叱咤し、日本は決断するときだと訴える。

 警視庁通訳捜査官だった坂東氏は、「中国共産党は排他的独裁主義だが、かれらのDNAでもある」と本質をえぐる。

 本書はそうした基調で激論が続くのだが、言いたいことが山のようにあって、両者、機関銃のように細かな分析が次から次へと撃ち込むのだ。

だから全編をつぶさに紹介するには紙幅がたりないので、ふたつほど重要箇所を抜き出す。

 藤井さんは香港安全法をいきなり強要して香港の自治を破壊し、民主運動を弾圧した習近平が『愚かな選択』をしたというより、『合理的』な選択だったのではないかとまず問題を提議する。

 なぜなら香港は江沢民派の牙城であり、「金融センターをしての香港を失うことよりも、江沢民派や民主派を潰すことのほうが優先課題だった(中略)。

将来的にチャイナは閉鎖的な社会主義へと逆送し、米国をはじめとした自由主義国からデカップリング(分離)されるでしょう」と予測する。

 一方で、「米国との軍事衝突に敗れるといった決定的な敗北がない限り、中国共産党独裁体制の崩壊には繋がらない。

軍とプロパガンダ機関さえおさえていれば、経済が衰退しても自分が失脚することはない ーー

毛沢東の生涯を回想しながら、習近平はそう確信している」。

 この冷徹な予測はリアリストの眼である。

 現場をしりつくす坂東さんは、マスク、五毛党、医療器具、在日中国人の動向など、一般読者の知らないことを紹介しつつ、次の不思議な現象を衝く。

 中国で携帯電話の解約が急増しているというのだ。

メディアの報道では、ファーウェイの販売が伸びたなどといわれているのに?

 2020年1月の解約は1447万台。

それが二月には2100万台となった。

嘗て愛人が複数いるためにスマホを使い分け、あるいは詐欺の常習犯は何台も携帯電話をもっていた。

当局から通話を盗聴されているので、解約した詐欺師の分も含まれているかも知れないのだが、「解約増加の背景には(コロナの)死者の人数と関係していたのではないか」。

つまり「南京大虐殺は水増しし、武漢ウィルスの死者数は減らすということをやっている」と坂東氏は指摘する。

そのうえで、坂東氏は、労働者が地方から帰る前に工場を閉める経営者が増えているという。

たとえ再稼働しても賃金が支払えないことは目に見えており、訴訟ならまだしも「抗議や謀略を受け工場に火をつけられたりしたら大変です。

労働争議に関しても、日本と労組とか事情はまったく違います」。

殺し合いに発展するケースとて過去に何回もあった。

だから経営者は携帯番号を変え、愛人も捨てるために解約し、そして「夜逃げしたほうがいいと考え出す」。

中国人のDNAを知ると、次に中国で何が起きるかの予測を立てやすくなる。

こんな状態の中国に日本人エンジニアを戻すなどと『ブラック企業のやることだl』と二人は意見の一致を見た。
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