書評 しょひょう : 吉田信行『産経新聞と朝日新聞』(産経新聞出版)
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評
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李登輝はいかにして守旧派のドン赫伯村の支配力を削り取ったか
特派員だけが知っている、当時の台湾の奥の院の権力闘争
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吉田信行『産経新聞と朝日新聞』(産経新聞出版)
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絶妙な題名である。かたや出鱈目報道ばかりのアカ新聞(つまりイ
こなた日本で唯一まともな保守メディア。
産経と朝日では、その紙面は百八十度、論調が異なるが、評者(宮
事実のねじ曲げからの癖もまったく変わりないなぁ。
「北京の特等席に座り続ける新聞」は事件によっては、「書かない
それでいて朝日新聞は戦前、軍部におもねり「
ともかく「日本が敵視する国から『友好的』と褒められて」、なぜ
愛国者から見れば、首を傾げる行為
したがって朝日から読者がどんどん離れ、前期決算は数百億円の赤
社長の頸が飛んでも、まだ左傾のまま、
まったく莫迦につける薬は
さて本書は朝日と産経の新聞論調を対比的に批判を展開するばかり
当時、李登輝は無名だった。
なにしろ蒋経国の勇断がなければ、農業政策通の政治家としての存
戒厳令は敷かれたまま、言論の自由はなく台湾独立派運動は地下運
その頃、評者が台北のホテルでみ
吉田記者の或る報道を切っ掛けに、台湾民衆の産経新聞への目が変
産経は台湾本省人のトモダチだったのか、と。
著者が赴任後すぐに書いた一本の記事(中華民国号から台湾号へ)
「外省人の権威主義的支配」を批判し、現地の新聞が「一面を潰し
代わって(産経台湾)支局には、これまで足を向けて来なか
爾来、李登輝とのオフレコのインタビューが十数回、ある時は李登
「91年には軍事クーデターの危機があった」という秘
もう一つの「事件」は司馬遼太郎の台湾取材だった。
李登輝との会
司馬は李登輝の赫伯村を比喩して「
当時、赫は外省人最大の実力者だったが、96年台湾総統選で、本
(
こうした秘話満載、知らなかった台湾情報が多かった。
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